Ubuntu 26.10(開発名 Stonking Stingray)は、2026年10月15日に出ました。同じ年の4月に出た Ubuntu 26.04 LTS とどちらを入れるか迷ったときの目安は、次のとおりです(2026年10月19日時点)。
- 長く安定して使いたいなら、26.04 LTS です。更新は5年(2031年まで)続きます
- 新しい道具を早く使いたいなら、26.10 です。ただし更新は9か月だけで、2027年7月までです
- WSL(Windows の中で Linux を動かす仕組み)では、26.04 LTS を選びます。26.10 は Microsoft の公式の一覧にありません
- Docker では、
ubuntu:26.04(またはlatest)が LTS、ubuntu:26.10(またはrolling)が26.10です
この記事は、Ubuntu を入れようとしている人に向けて、LTS と中間リリースの違い、2つの版の違い、パソコン・サーバー・Docker・WSL での選び方を整理します。Docker の部分は、手元で動かした出力を載せます。
- 26.04 LTS(2026年4月23日)と26.10(2026年10月15日)の出た日と、サポートの期間の違い
- LTS(長期サポート版)と中間リリースの違い。公式は、本番の環境には LTS を勧めていること
- 26.10 で変わったこと。基本のコマンド(
cp・mv・rmまで)が Rust 製になり、カーネルが7.3になった - パソコン・サーバー・Docker・WSL でどちらを入れるか。WSL は LTS だけ、Docker のタグは
latestが LTS、rollingが26.10 - 古い Ubuntu からの上げ方と、公式のコマンド
この記事で確かめた範囲(2026年10月19日時点)
- 公式の資料: Ubuntu のリリースの告知・リリースノート・サポート期間のページ、Microsoft の WSL の文書、Docker の公式の文書を読みました。公式の文書は書き換わるので、使う前に最新の内容も確かめてください
- 手元で動かしたもの: Mac(Apple Silicon)の Docker 28.3.2 で、Docker Hub の公式のイメージ
ubuntu:26.04・ubuntu:26.10・latest・rollingを動かした結果です。イメージは arm64 の版で、2026年10月19日に取りました - 手元の日付:
pip3の節と24.04 との比べは、2026年10月14日に取ったubuntu:26.04・ubuntu:24.04(arm64)の結果です。それ以外の出力は、2026年10月19日に取りました - 手元で見ていないもの: デスクトップ版の画面、Linux カーネル、GNOME、WSL、Windows、実機の Ubuntu です。これらは公式の文だけを書きます
- 書かないこと: 26.10 のサポートが終わる「日」は、公式にまだ書かれていません。この記事も月(2027年7月)までしか書きません
Ubuntu 26.04 LTS と26.10はいつ出た?サポートはいつまで?
Ubuntu は、6か月ごとに新しい版を出します。版の数字は「出た年.月」です。26.04 は2026年4月、26.10 は2026年10月に出た版です。
| 26.04 LTS | 26.10 | |
|---|---|---|
| 開発名 | Resolute Raccoon | Stonking Stingray |
| 種類 | LTS(長期サポート版) | 中間リリース |
| 出た日 | 2026年4月23日 | 2026年10月15日 |
| 更新の期間 | 5年(2031年まで) | 9か月(2027年7月まで) |
26.04 には、最初の更新版 26.04.1 が2026年8月27日(世界標準時。日本時間では28日の朝)に出ています。24.04 LTS から26.04.1 LTS への上げは、2026年9月29日に開かれました。
26.04 の更新が終わる月は、公式の資料でそろっていません。Ubuntu の期間の表(ubuntu.com)は標準のセキュリティの保守を「2031年5月」まで、26.04 のリリースノートは「2031年4月」までと書いています。この記事では「2031年まで(5年)」と書きます。
26.10 の期間は、26.10 のリリースノートに「9か月、2027年7月まで」と書かれています。何日に終わるかは、まだどこにも書かれていません。ひとつ前の中間リリース 25.10 は、「2026年7月まで」と書かれていて、実際は2026年7月9日にサポートが終わりました。今回も、終わる日は決まってから確かめてください。
古い LTS の期間も、Ubuntu の表から引いておきます(標準のセキュリティの保守)。
| 版 | 標準のセキュリティの保守 |
|---|---|
| 22.04 LTS | 2027年5月 |
| 24.04 LTS | 2029年5月 |
| 26.04 LTS | 2031年(月は資料で4月と5月に分かれる) |
LTS と中間リリースの違いは?
LTS(長期サポート版)とは?
LTS は Long Term Support(長期サポート)の略で、2年ごとに出る、長く更新が続く版です。Ubuntu の公式のページは、LTS を「標準のセキュリティの保守が5年。本番の環境・企業・長く続ける仕事に勧める」と書いています。
「標準のセキュリティの保守」の対象は、Main(基本のシステムの区分)のパッケージです。Universe(コミュニティと追加のパッケージの区分)まで含めて、期間を10年にするのが ESM(Expanded Security Maintenance。拡張セキュリティ保守)で、Ubuntu Pro という契約で使います。Ubuntu Pro は、個人で使うなら5台まで無料です。ESM と Legacy add-on(追加で買う保守)を合わせると、最長15年のセキュリティの保守になります。Pro の申し込みの手順は、この記事では確かめていません。
中間リリース(interim)とは?
中間リリースは、LTS ではない版です。新しいカーネル・言語・道具をいち早く入れる版で、更新は9か月だけです。26.10 がこれにあたります。
Ubuntu の公式のページは、長く安定して使う本番の環境には LTS を使い、中間リリースは「速さと新しい機能の試し」を優先する人に向く、と書いています。
フレーバーは期間が違う
Kubuntu や Xubuntu のような、Ubuntu の公式の派生版(フレーバー)の LTS は、3年です。5年なのは、Ubuntu Desktop・Server・Cloud・Core などです(26.04 の告知より)。26.10 は、すべてのフレーバーが9か月です。
26.04 LTS と26.10は何が違う?
26.10 は、26.04 LTS の土台の上に作った版だと、26.10 の告知は書いています。同じ系統の新しい版なので、主な違いは「道具やデスクトップがひとつ新しい」ことと「更新が9か月で終わる」ことです。ほかに、System V の起動スクリプトから systemd のサービスを作る仕組みが、26.10 で外されました(あとの「26.10 のほかの変更」で説明します)。リリースノートから、同じ項目で比べられるものを表にします。
| 項目 | 26.04 LTS | 26.10 |
|---|---|---|
基本のコマンド(ls など) | Rust 製が既定。ただし cp・mv・rm は GNU 版のまま | cp・mv・rm も Rust 製になり、すべて Rust 製 |
| Linux カーネル | 7.0(標準の組み合わせ。24.04 の 6.8 から) | 7.3 |
| デスクトップ | GNOME 50。Wayland だけで動く | GNOME 51 |
| systemd | 259 | 261 |
| Python | 3.14 系 | 3.14 系 |
| GCC | 15 系 | 15 系 |
Python と GCC は、2つの版で同じ系統です。26.10 の Python は、26.04 と同じ3.14 系です。26.10 では Go・Rust・LLVM なども、リリースノートの表で26.04 よりさらに新しい版になっています。ただし、リリースノートの表の版と、手元で取ったイメージに入っていた版は、一部で食い違いました。そのため、この記事は細かい版の数字を並べず、「3.14 系」「15 系」までにします。
カーネルは、デスクトップやサーバーに入れたときの話です。Docker のコンテナではホスト側のカーネルを使い、WSL では Microsoft が保守するカーネルを使うので、この表の値は当てはまりません。26.10 のカーネル 7.3 は、26.10 が出たあとに正式版が出る予定のため、イメージのカーネルは 7.3-rc6(開発版)をもとにしている、とリリースノートは書いています。
基本のコマンドが Rust 製に:手元の出力
ls や cp のような基本のコマンドの集まりを、coreutils と呼びます。26.04 では、この coreutils が Rust 製の実装(rust-coreutils)になりました。互換が完全ではないため、従来の GNU 版も残っていて、gnu を前に付けると使えます(例:gnuls)。26.04 では、不具合が残っているため cp・mv・rm はまだ GNU 版です。26.10 では、この3つも Rust 製に移りました。
2026年10月19日に、公式のイメージで確かめました(Mac の Docker・arm64)。
docker run --rm ubuntu:26.04 sh -c 'ls --version | head -1; for c in cp mv rm; do printf "%s: " $c; $c --version | head -1; done'
26.04 では、次のように出ました。ls は Rust 製(uutils)、cp などは GNU 版です。
ls (uutils coreutils) 0.10.0
cp: cp (GNU coreutils) 9.7
mv: mv (GNU coreutils) 9.7
rm: rm (GNU coreutils) 9.7
同じコマンドを ubuntu:26.10 で動かすと、次のように出ました。4つとも Rust 製です。
ls (uutils coreutils) 0.12.0
cp: cp (uutils coreutils) 0.12.0
mv: mv (uutils coreutils) 0.12.0
rm: rm (uutils coreutils) 0.12.0
uutils coreutils が Rust 製の実装、GNU coreutils が従来の実装です。互換が完全ではないと公式が書いているので、シェルスクリプトで cp などを細かいオプションつきで使っている人は、上げる前に自分の環境で確かめてください。GNU 版に戻すコマンドは、公式のリリースノートにあります。欠かせないパッケージを外す指定(--allow-remove-essential)が入っているので、この記事では載せません。
26.04 LTS で開発に効く変更
24.04 LTS から26.04 に上げる人向けの、公式のまとめから拾います。ここは26.04 の公式の文です。手元で確かめたのは、Python が3.14 系・GCC が15 系で入ることと(24.04 の Python は3.12 系)、前の節の基本のコマンドだけです。
- 言語と道具: GCC 15.2、Python 3.14(24.04 は3.12)、LLVM 21、Rust 1.93、Go 1.25、OpenJDK 25(既定。8・11・17・21 も入れられる)。.NET 10 は
sudo apt install dotnet10で入ります - サーバーの道具: PHP 8.5、PostgreSQL 18、Django 5.2(LTS)
- APT は3系になり、
apt-keyコマンドは消えました。apt showやapt listには自動のページャー(長い出力を1画面ずつ見せる仕組み)が付きました sudoは、Rust で書き直した sudo-rs が既定です。元の sudo はsudo.wsという名前で残ります- systemd は259になりました。cgroup v1 は外され、
/tmpは既定でメモリ上のファイルシステム(tmpfs)になります。26.04 は、System V の起動スクリプトが使える最後の版です - デスクトップは、Wayland だけで動きます。X.org 用に作られたアプリは XWayland で動きます。端末のアプリは、GNOME Terminal から Ptyxis に替わりました
デスクトップ版の目安は、2 GHz の2コア以上のプロセッサ・メモリ 6 GB・空き容量 25 GB です。サーバー版は用途しだいで、メモリ 1.5 GB・保存領域 4 GB から使えます。どちらも26.04 のリリースノートの数字です。26.10 の目安は、確かめていません。
26.10 のほかの変更
26.10 のリリースノートには、ほかにも次の変更があります。手元では見ていないので、公式の文のとおりに書きます。
- System V の起動スクリプト(
/etc/init.d)から、systemd のサービスを作る仕組み(systemd-sysv-generator)が外されました。26.04 が最後だった、という話の続きです - OpenSSL は4になりました。リリースノートは、Encrypted Client Hello(ECH)と、QUIC の対応の拡大を挙げています
- OpenJDK 27 は
openjdk-27のパッケージで入ります
GNOME 51 の中身や、ほかの画面の変更は、読んでいません。
26.04 で pip3 install が止まるのは?
26.04 で pip3 install をそのまま動かすと、externally-managed-environment のエラーで止まります。2026年10月14日に、ubuntu:26.04 で python3-pip を入れて pip3 install requests を動かしたときの出力(長いので一部だけ)です。
error: externally-managed-environment
× This environment is externally managed
╰─> To install Python packages system-wide, try apt install
python3-xyz, where xyz is the package you are trying to
install.
If you wish to install a non-Debian-packaged Python package,
create a virtual environment using python3 -m venv path/to/venv.
OS が管理している Python に、pip で直接入れないための仕組みです。案内のとおり、仮想環境(python3 -m venv)を使うか、apt install python3-xyz で入れます。24.04 にも同じ印のファイル(EXTERNALLY-MANAGED)があるので、26.04 で新しく始まったことではありません。「26.04 から pip が使えなくなった」わけではないので、注意してください。
仮想環境や、pip の代わりの道具は、Python の uv とは?で説明しています。26.04 の Python は3.14 で、3.15 ではありません。3.15 の入れ方は、Python 3.15 の新機能と入れ方にあります。
26.04 LTS と26.10、どちらを入れる?
Ubuntu の公式のページは、長く安定して使う本番の環境には LTS を使い、中間リリースは速さと新しい機能の試しを優先する人に向く、と書いています。この文を軸に、使い方ごとに整理します(2026年10月19日時点)。
| 使い方 | 選ぶ版 | 理由 |
|---|---|---|
| 仕事で長く使うパソコン・サーバー | 26.04 LTS | 更新が5年(2031年まで)。公式が本番の環境に勧める版 |
| 新しい道具やカーネルを早く試したいパソコン | 26.10 | 道具がひとつ新しい。ただし更新は9か月(2027年7月まで)で、そのあとは次の版へ上げる |
| Docker のイメージ | ubuntu:26.04(latest も同じ) | LTS のイメージ。26.10 を試すなら ubuntu:26.10 |
| WSL | 26.04 LTS | Microsoft の一覧に26.10 は無く、Ubuntu の文書も中間リリースは WSL で支えていないと書いている |
迷ったときは、26.04 LTS が無難です。26.10 を選ぶなら、9か月後に次の版へ上げる手間があることを、先に知っておいてください。
26.10 のサポートは2027年7月で終わるので、使い続けるならそれまでに次の版へ上げます(上げは1つずつ)。
WSL で Ubuntu を使うには?
WSL は、Windows の中で Linux を動かす仕組みです。この節は、公式の文書だけを読んだ内容です。手元に Windows と WSL は無く、動かしていません。コマンドの出力も載せません。
入れ方
Microsoft の文書によると、WSL は次の1行で入ります(Ubuntu の文書では PowerShell で動かします)。何も指定しなければ、Ubuntu が入ります。
wsl --install
Windows 10 のバージョン2004(ビルド 19041)以降か、Windows 11 が要ります。ただし Ubuntu の WSL の文書は、Windows 11 を勧め、Windows 10 なら21H2 以上と書いています。細かい条件は文書ごとに違うので、「Windows 11、または新しめの Windows 10」と考えてください。
版を指定して入れるときは、次のように書きます(Ubuntu の WSL の文書の例)。
wsl --install Ubuntu-26.04
入れられる版の一覧は、次のコマンドで見られます。
wsl --list --online
26.10 は WSL で使えるか
2026年10月19日時点で、Microsoft が GitHub に置いている一覧のファイル(DistributionInfo.json)のうち、新しい形式の部分(ModernDistributions)の Ubuntu の項は、「Ubuntu」「Ubuntu-26.04」「Ubuntu-24.04」「Ubuntu-22.04」「Ubuntu-20.04」の5つです。26.10 はありません。名前を付けない「Ubuntu」は、26.04.1 の WSL 用のイメージを指しています。
Ubuntu の WSL の文書も、「Interim releases of Ubuntu are currently not supported on WSL.」(中間リリースは、いまのところ WSL では支えていない)と書いています。Ubuntu のダウンロードの置き場には、26.10 用の WSL のファイルもありますが、この記事では勧めません。Ubuntu の文書が、中間リリースを WSL では支えていないと書いているためです。
そのため、WSL で使うなら26.04 LTS を選びます。なお、wsl --list --online の実際の表示と、Microsoft Store に26.10 があるかは、確かめられませんでした。
26.04 の WSL で変わったこと
26.04 の WSL では、はじめて起動したときに、使い方の統計(Ubuntu Insights)を送るかどうかを聞かれます。送る場合だけ選ぶ形(オプトイン)です。時刻合わせは、chrony に替わりました。
すでに WSL に入れた Ubuntu は、次の LTS の最初の更新版が出れば上げられる、と Ubuntu の文書にあります。ただし、自動で26.04 になるとは書かれていません。上げる手順の文書は、読んでいません。
WSL 2 と Docker を組み合わせるときのファイルの置き場所は、Docker の volume と bind mount の違いの「Windows(WSL 2)」の項に書いています。
Docker の ubuntu イメージはどのタグを使う?
Docker Hub の公式のイメージ ubuntu は、版ごとにタグ(イメージの名前の後ろに付く目印)があります。2026年10月19日時点のタグは、次のとおりです。
| タグ | 中身 | 別の名前 |
|---|---|---|
26.10 | Ubuntu 26.10 | stonking・rolling |
26.04 | Ubuntu 26.04 LTS | resolute・latest |
24.04 | Ubuntu 24.04 LTS | noble |
22.04 | Ubuntu 22.04 LTS | jammy |
Docker Hub の説明では、latest は「最新の LTS」、rolling は「LTS かどうかに関係なく最新の版」を指すタグです。2026年10月19日時点では、latest は26.04 LTS、rolling は26.10 を指しています。どちらも新しい版が出ると指す先が替わるタグなので、手順書や Dockerfile に書くときは、26.04 のように版の数字まで書いたほうが、指す先の版が替わらず安全です。
手元で確かめた:latest は26.04、rolling は26.10
Mac(Apple Silicon)の Docker で、4つのタグを取って、イメージの ID を並べました(arm64。2026年10月19日)。
for t in 26.10 26.04 rolling latest; do docker pull -q ubuntu:$t; done
docker images ubuntu --format '{{.Repository}}:{{.Tag}} {{.ID}} {{.CreatedAt}} {{.Size}}'
次のように出ました。
ubuntu:26.10 55cbe54e8cfb 2026-10-13 23:53:00 +0900 JST 123MB
ubuntu:rolling 55cbe54e8cfb 2026-10-13 23:53:00 +0900 JST 123MB
ubuntu:26.04 b16e02b102dc 2026-10-07 05:35:11 +0900 JST 121MB
ubuntu:latest b16e02b102dc 2026-10-07 05:35:11 +0900 JST 121MB
26.10 と rolling、26.04 と latest は、イメージの ID が同じです。同じイメージに別の名前が付いている、という意味です。
ubuntu:26.10 の中の /etc/os-release は、次のようになりました(版を表す行だけ抜きます)。
PRETTY_NAME="Ubuntu 26.10"
VERSION="26.10 (Stonking Stingray)"
RELEASE_TYPE=stable
ubuntu:26.04 は PRETTY_NAME="Ubuntu 26.04.1 LTS" でした。26.10 のイメージは、10月13日に作られたもの(正式公開の2日前)です。ubuntu:devel というタグも Docker Hub に残っていますが、26.10 の開発中のイメージ(9月13日のもの)を指したままなので、使わないでください。
イメージの中身は最小
公式のイメージは最小の構成で、python3・gcc・git・curl・sudo は入っていません。apt-get update をしてから入れます。
docker run --rm ubuntu:26.10 sh -c 'for c in python3 gcc git curl sudo; do printf "%s: " $c; command -v $c || echo "(none)"; done'
26.04 と26.10 のどちらも、次のように出ました。
python3: (none)
gcc: (none)
git: (none)
curl: (none)
sudo: (none)
id ubuntu は、どちらのイメージでも、uid=1000(ubuntu) gid=1000(ubuntu) から始まる行を返しました。uid 1000 の ubuntu という利用者が、最初から入っています。この利用者がいつから入ったかは、確かめていません。
ロケール(言語や文字の設定)は、C・C.UTF-8・POSIX だけです。UTF-8 が要るなら、たいてい C.UTF-8(-e LANG=C.UTF-8)で足ります。Dockerfile の書き方はDockerfile の書き方入門、イメージとコンテナの関係はdocker と docker compose の違いの記事で説明しています。
Ubuntu に Docker を入れるときは?
Docker 社の公式の手順の対象に、26.10 が入りました。2026年10月19日に開いた版では、26.10・26.04(LTS)・24.04(LTS)・22.04(LTS)の64ビット版が対象です。Ubuntu の docker.io などのパッケージは「非公式のパッケージ」として、先に消すよう書かれています。インストールの手順そのものは、手元で動かしていません。Docker Engine の公式の手順(Ubuntu)を見てください。
古い Ubuntu から上げるには?
Ubuntu の上げは、1つずつ進めるのが決まりです。LTS から次の LTS へ、中間リリースから次の中間リリースへ、と公式の文書にあります。ここのコマンドは、公式の手順にあるものです。手元では動かしていません。
- 24.04 LTS から26.04.1 LTS へ: 2026年9月29日に上げが開かれました。デスクトップは Update Manager(更新を管理する画面)の通知で、サーバーは
do-release-upgradeで上げます - 22.04 LTS から: 先に24.04 LTS に上げてから、26.04 に進みます(上げは1つずつ)。ひとつ前の中間リリース 25.10 は2026年7月9日にサポートが終わっていて、25.10 からの上げ先は26.04 LTS です
- 26.04 から26.10 へ: 「LTS だけでなく、すべての版を知らせる」設定にしている人には、自動で上げが勧められます。上げが開くのは、正式の日の数日あとです
コマンドで上げを始めるときは、次のとおりです(Ubuntu Desktop の文書の例)。
sudo do-release-upgrade
上げる前に、大事なデータのバックアップを取っておくと安心です。Ubuntu Desktop の上げ方の文書も、上げる前のバックアップを勧めています。
多くの人は、2年ごとに LTS から LTS へ上げます。中間リリースを6か月ごとに追う人もいる、と公式は書いています。
よくある質問
Ubuntu 26.04 LTS のサポートはいつまで?
2026年10月19日時点で、標準のセキュリティの保守は5年で、2031年までです。月は、Ubuntu の期間の表が2031年5月、26.04 のリリースノートが2031年4月と、資料で分かれています。Ubuntu Pro の ESM を使うと、期間は10年(Ubuntu の表では2036年5月)まで延びます。Ubuntu Pro は、個人なら5台まで無料です。
Ubuntu 26.10 はいつ出た?サポートはいつまで?
2026年10月19日時点で、26.10 は2026年10月15日に出た版です。サポートは9か月で、2027年7月までです。終わる日は、まだ公式に書かれていません。
WSL で Ubuntu 26.04 を使うには?
2026年10月19日時点では、PowerShell で wsl --install Ubuntu-26.04 を動かします(Ubuntu の WSL の文書の例)。何も指定せずに wsl --install とすると、Ubuntu が入ります。26.10 は Microsoft の一覧にないので、WSL では26.04 LTS を選びます。手元に WSL は無く、動かしていません。
Docker のイメージで 26.04 を使うには? latest は何?
ubuntu:26.04 を指定します。latest は「最新の LTS」を指すタグで、2026年10月19日時点では26.04 LTS です。26.10 は ubuntu:26.10 で、rolling が26.10 を指しています。
Ubuntu 26.04 に Docker を入れられる?
2026年10月19日に開いた Docker 社の公式の手順では、対象に26.04 LTS が入っています(26.10 も入りました)。Ubuntu の docker.io のようなパッケージは「非公式のパッケージ」として、先に消すよう手順に書かれています。手順そのものは、手元で動かしていません。
まとめ
- Ubuntu 26.10 は2026年10月15日に出た中間リリースで、更新は9か月(2027年7月まで)です。26.04 LTS は2026年4月23日に出て、更新は5年(2031年まで)です
- 長く安定して使うなら26.04 LTS が無難です。公式も、本番の環境には LTS を使うよう書いています。新しい道具を早く試したいなら26.10 です
- 26.10 では、
cp・mv・rmも Rust 製になり、基本のコマンドがすべて Rust 製になりました。手元の Docker の出力でも確かめています。Python と GCC は、26.04 と同じ系統(3.14 系・15 系)です - WSL は26.04 LTS を選びます。26.10 は Microsoft の一覧にありません(手元で動かしていません)
- Docker は
ubuntu:26.04(またはlatest)が LTS、ubuntu:26.10(またはrolling)が26.10 です。ubuntu:develは使いません - 26.04 で
pip3 installが止まるのは、26.04 で新しく始まった仕組みではありません(24.04 にもあります)。仮想環境を使います - 日付と予定は、2026年10月19日時点です。26.10 のサポートが終わる日は、公式にまだ書かれていません。公式の資料は書き換わるので、使う前に最新の内容も確かめてください
参考資料
この記事は、次の公式の資料をもとに書きました(2026年10月19日に確認。一部は2026年10月14日に確認)。
Ubuntu(リリースの告知)
- Ubuntu 26.04 LTS released(告知)
- Ubuntu 26.04.1 LTS(告知)
- Upgrades from Ubuntu 24.04 LTS to Ubuntu 26.04.1 LTS now enabled(告知)
- Ubuntu 26.10 (Stonking Stingray) released(告知)
- Ubuntu 25.10 reached End of Life(告知)
Ubuntu(リリースノート・期間・上げ方)
- Ubuntu 26.10 のリリースノート
- Ubuntu 26.04 のリリースノート
- Ubuntu 26.04 LTS summary(LTS の利用者向けのまとめ)
- Ubuntu release cycle(期間の表)
- Ubuntu Desktop の上げ方
WSL
- Microsoft: WSL を入れる
- Microsoft: WSL の配布版の一覧(DistributionInfo.json)
- Ubuntu の WSL の文書: 配布版
- Ubuntu の WSL の文書: 入れ方
Docker
※この記事は、公式の資料をもとに AI(Claude)で下書きし、2026年10月19日時点の公式の資料と照らして確かめてから公開しています。誤りに気づいたらお問い合わせからお知らせください。



