情報処理技術者試験の2027年度からの見直しは、2026年10月3日時点で、公式が「見直し(案)」「予定」と書いている段階です。案のとおりに進むと、2027年度からの試験の一覧に「応用情報技術者試験」の名前はなく、応用情報と高度試験は「大括り化」して3つの試験に「再編」されます。基本情報技術者試験は「継続」(一部変更)とされています。
この記事は、いま試験を受けようとしている人や、勉強を始めるか迷っている未経験の人に向けて、経済産業省と IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の公式の資料に書かれていることだけを、やさしく整理します。公式は「今後、変更が生じる場合があります」と書いているので、日付や中身は変わることがあります。
- 2027年度からの見直しは「案」の段階で、公式は「予定」「検討」「(仮称)」と書いていること(2026年10月3日時点)
- 基本情報技術者試験は「継続」、応用情報技術者試験と高度試験は「再編」の案であること
- 2026年度から応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験が紙から CBT(会場のパソコンで受ける方式)に移ることと、基本情報などの CBT が2026年12月28日以降に休止する予定であること
- 新しい試験のシラバス案(必要な知識・技能の幅と深さを整理した資料の案)とサンプル問題の最終更新日(それぞれ別の日)
- いまの合格について IPA が書いていることと、今から受ける人が公式ページで確かめること
応用情報技術者試験・基本情報技術者試験はなくなるの?
情報処理技術者試験は、経済産業省が実施する国家試験で、IPA が試験の実施に係る事務を行っています。2026年3月31日に、経済産業省が「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)について」を発表しました。受験を検討している人や関係者に早めに情報を提供するために、現時点の見直し(案)を公表した、と書かれています。同じ日に IPA もプレス発表をし、公開した内容は「現時点の検討状況であり、今後、変更が生じる場合があります」としています。
案での扱いを、公式の言い方のまま表にします。
| 試験 | 案での扱い(公式の言い方) |
|---|---|
| 基本情報技術者試験 | 「継続」(一部変更)。表記の変更などで、試験で問う知識・技能の範囲そのものには変更がない |
| 応用情報技術者試験 | 2027年度からの試験の一覧(案)に名前がない。高度試験と一緒に「大括り化」して「再編」する案 |
| 高度試験 | 応用情報技術者試験と一緒に「大括り化」して「再編」する案 |
「大括り化」「再編」とは、現在の応用情報技術者試験と高度試験を大括り化したうえで内容を再編し、「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の三つの試験区分(試験の種類)を設ける、という案です。応用情報技術者試験と8つの高度試験を、3つの試験にまとめ直す形です。この3つの総称が「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」です。高度試験とは、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験の8つの試験のことです。
経済産業省の資料では、プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の1つの試験に合格することは、「応用情報技術者試験の合格と同等と位置づけられます」とされています。ただし、これは新しい試験の位置づけの説明です。いま応用情報に合格している人の扱いを書いたものではありません。いまの合格の扱いは、「よくある質問」で説明します。
いつから変わるかは、「いつから変わるの?」で説明します。いまの試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定で、新しい制度は、試験によって2027年度の春頃、または夏頃から秋頃に始まる見込みです。
公式の資料は、どれも「見直し(案)」「予定」「検討」「(仮称)」という言い方をしています。2026年10月3日時点でも、IPA の「試験制度の見直しについて」のページは「2027年度から新試験制度に移行することを予定しています」と書き、3月31日の内容を「2026年3月31日時点での検討状況」としています。新しい試験の名前も、出題範囲等の改定案の表紙に「本資料における新試験区分の名称は,いずれも仮称です」とあります。「案」が取れた(見直しが正式なものになった)という発表は、公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。この記事でも、公式の言い方に合わせます。
2026年度から変わることは?応用情報・高度試験などは紙から CBT へ
2027年度の見直し(案)とは別に、2026年度の試験から変わることがあります。IPA は2025年8月12日に公表しています。
これまで、ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験を除く10区分は、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、ペーパー方式(紙)で実施していました。2026年度から、ペーパー方式だった応用情報技術者試験と高度試験が CBT 方式に移り、情報処理安全確保支援士試験も2026年度から CBT 方式に移行します。これで、全試験区分を CBT 方式で受験できるようになります。目的は、受験者の負担軽減や利便性向上と書かれています。
CBT(Computer Based Testing)方式とは、パソコンを利用して実施する試験です。受験者は試験会場に行き、用意されたパソコンの画面に表示される問題を読み、キーボードとマウスを使って解答します(IPA の説明)。画面上のメモ機能・電卓機能に加えて、試験室に入るときにメモ用紙1枚と筆記用具が配られます。身体の不自由などにより CBT 方式で受験できない人には、ペーパー方式(筆記)による「特別措置試験」があります。2026年度前期(応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験)の特別措置試験は、受験申込みの前に特別措置申請が必要で、その申込受付期間はすでに終了しています(前期の案内の更新履歴、2026年9月18日)。
変わることは次のとおりです。
- 春期試験で実施していた試験区分は「前期試験」に、秋期試験で実施していた試験区分は「後期試験」になります。試験区分そのものは変わりません(実施予定のページ)。
- 科目の名前が変わりました(下の表)。
- CBT で行う応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験の試験問題は非公開です。第三者に開示(漏洩)することも禁じられています。
| これまでの名前 | 2026年度からの名前 |
|---|---|
| 午前 | 科目A |
| 午前Ⅰ | 科目A-1 |
| 午前Ⅱ | 科目A-2 |
| 午後 | 科目B |
| 午後Ⅰ | 科目B-1 |
| 午後Ⅱ | 科目B-2 |
変わらないものもあります。IPA は、各試験区分で問う知識・技能の範囲そのものに変更はなく、出題形式(多肢選択式・記述式・論述式)、出題数・解答数、採点方式、配点、合格基準も同様に変更はない、としています。試験時間も変わらず、応用情報技術者試験は科目A・科目Bとも150分、高度試験は科目A-1が50分、科目A-2が40分、科目B-1が90分、科目B-2が120分です。
基本情報・ITパスポート・情報セキュリティマネジメントの CBT は休止の予定
ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験は、2026年度の変更の対象ではなく、「変更ありません。年間を通じてCBT方式で試験を実施します」と書かれています。基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験は、令和5年度から年間を通じて CBT 方式で随時試験を実施しています。
ただし、この3つの CBT は、試験のシステムの入れ替え(システムリプレース)のため、2026年12月28日以降に休止する予定です(2026年10月3日時点)。IPA のお知らせのページには、次のことが書かれています。
- 当初は2026年4月27日以降に一時休止する予定でしたが、予定していたシステムリプレースを延期したため、休止の時期を延ばしました。
- 試験会場によっては、2026年12月27日よりも前に試験実施が休止となる場合もあります。
- 新しく申し込む場合に選べる試験開催日(予定)は、情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験が2026年9月1日以降の申込み、ITパスポート試験が2026年9月28日以降の申込みで、「受験申込みを行う日から2026年12月27日までの試験開催日の中から選択可能」とされています。
- 再開の時期は、「決まり次第ウェブページでお知らせします」とあります。
2027年1月以降の試験実施については、IPA は「2026年秋頃にウェブページでお知らせいたします」と書いていますが、2026年10月時点で、その内容は公式にはまだ書かれていません。そのため、2026年12月27日が最後の試験日だとは言えません。最新は公式で確かめてください。
2027年度からの試験の一覧(案)はどうなるの?
IPA の試験区分の一覧によると、いまの制度は、情報処理技術者試験が12区分(No.1〜No.12)と、別に情報処理安全確保支援士試験があります。IPA の試験制度の変遷図には、令和9年(2027年)の予定として「8試験区分にて実施予定」と書かれています。案の一覧は次のとおりです。名前に「(仮称)」とあるものは、まだ仮の名前です。
| 2027年度からの試験(案) | いまの試験との関係 | 試験時間・出題数(案) |
|---|---|---|
| ITパスポート試験 | 内容変更。出題分野を、いまの「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」から「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理する | 120分・100問 |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 継続(一部変更) | 科目Aと科目Bを合わせて120分(科目A 48問・科目B 12問) |
| データマネジメント試験(仮称) | 新設。AI活用で求められる、主にビジネス部門を想定したデータの整備・管理のスキルを評価する。ITパスポート試験の次のステップとして位置づけ | 科目Aと科目Bを合わせて120分(科目A 48問・科目B 12問) |
| 基本情報技術者試験 | 継続(一部変更) | 科目A 90分・60問、科目B 100分・20問 |
| プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の3つ(マネジメント/データ・AI/システム) | 応用情報技術者試験と高度試験を大括り化して再編 | 3つとも、科目A-1 90分・60問、科目A-2と科目Bを合わせて120分(科目A-2 23問・科目B 12問) |
| 情報処理安全確保支援士試験 | 一部変更。レベル感に変更はない | 科目A-1 45分・30問、科目A-2 35分・25問、科目B 120分・12問 |
表の数字は、どれも案の段階のものです。補足を挙げます。
- 略号:資料では、プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の3つを PD-M(マネジメント)・PD-D(データ・AI)・PD-S(システム)、データマネジメント試験(仮称)を DM と略しています。
- 基本情報の数字:いまの基本情報技術者試験のページにある科目A(90分・60問)、科目B(100分・20問)と並べると、案の数字は同じです。
- 一部変更の中身:基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験の「一部変更」は、科目Aの出題範囲の体系の変更と、科目Bの出題範囲の一部変更です。「技術動向や環境変化等を踏まえて表記の変更等を行うもので、試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません」と書かれています。
- プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称):経済産業省の資料は、1つに合格したあと、3つすべてに合格することを推奨しています。3つすべての合格者に「AI時代におけるフルスタックスキル」のデジタル証明を発行することも検討されています。
- 情報処理安全確保支援士:試験に合格した人が所定の登録手続きを行うと、国家資格の情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の資格保持者になれます。試験の合格と資格は別のものです。
- 受け方:新しい制度では、全ての試験区分を CBT 方式で実施する予定です。2027年度からの試験では、記述式・論述式を CBT 方式に適した出題形式へ見直し、論述試験のあり方は2028年度以降に向けて継続検討するとされています。新しい出題分野・出題形式のイメージは、IPA がサンプル問題として公表しています(下の「サンプル問題」の節)。ただし IPA は、サンプル問題は実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経たものではないとしています。
- 回数:ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験は、「これまでと同様に通年で試験を実施する予定」です。データマネジメント試験とプロフェッショナルデジタルスキル試験は、「実施時期・期間の詳細は検討中」とされています。
いつから変わるの?
経済産業省と IPA の資料には、新しい試験制度の開始時期の見込みとして、次のように書かれています。
| 開始時期(見込み) | 試験 |
|---|---|
| 2027年度春頃 | ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験 |
| 2027年度夏頃から秋頃 | データマネジメント試験(仮称)、プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の各試験、情報処理安全確保支援士試験 |
これは「現時点の開始時期見込みであり、試験の準備状況によっては、遅れる可能性があります」と注釈されています。また、いまの試験制度については、「2026年度の試験実施をもって終了する予定」とされています。
「年度」についても、ひとこと書いておきます。国の会計年度は、財政法の第十一条で「毎年四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終る」とされています。ただし、これは国の会計年度の決まりで、IPA が「2027年度」をそう定義した文ではありません。「春頃」「夏頃から秋頃」が具体的に何月かは、公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。
いま出ているシラバス案・サンプル問題は?
シラバスとは、それぞれの試験区分で必要となる知識・技能の幅と深さを体系的に整理、明確化した資料です。新しい試験について、IPA は「シラバス案」と「サンプル問題」を順に載せています。2つのページは最終更新日が違うので、分けて書きます。どちらも2026年10月3日時点です。
シラバス案(ページの最終更新日は2026年9月30日)
シラバス案のページは2026年6月30日に公開され、最終更新日は2026年9月30日です。IPA は「準備が整ったものから順次このページに掲載し、2026年度夏頃を目途に一通り掲載する予定です」と書いています。2026年9月30日時点で載っているものは次のとおりです。
| 試験区分 | シラバス案の版 | 掲載日 |
|---|---|---|
| ITパスポート試験 | Ver.0.1 | 2026年8月31日 |
| データマネジメント試験(仮称) | Ver.0.1 | 2026年8月31日 |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | Ver.0.1 | 2026年9月30日 |
| 基本情報技術者試験 | Ver.0.1 | 2026年9月30日 |
| プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)と情報処理安全確保支援士試験の科目A-1(共通知識) | Ver.0.1 | 2026年9月30日 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験(仮称) | Ver.0.2 | 2026年6月30日掲載、2026年7月31日更新 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験(仮称) | Ver.0.2 | 2026年6月30日掲載、2026年7月31日更新 |
| 情報処理安全確保支援士試験 | Ver.0.1 | 2026年8月31日 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称) | 準備中 | (なし) |
IPA の試験情報トップの新着情報(2026年9月30日)にも、新試験制度における情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験のシラバス案などを掲載したと書かれています。ページには「シラバス案の内容は公表時点の検討状況に基づくものであり、変更する可能性があります」とあります。基本情報技術者試験のシラバス案 Ver.0.1の表紙にも、「本資料の内容は公表時点の検討状況に基づくものであり,変更する可能性があります」と書かれています。
サンプル問題(ページの最終更新日は2026年8月31日)
サンプル問題のページは2026年6月22日に公開され、最終更新日は2026年8月31日です。新しい出題分野・出題形式のサンプル問題が載っています。2026年8月31日時点で載っているものは次のとおりです。
| 試験区分 | 載っているもの | 掲載日 |
|---|---|---|
| ITパスポート試験 | サンプル問題 | 2026年8月31日 |
| データマネジメント試験(仮称) | 科目A・科目B | 2026年6月22日 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験(仮称) | 科目B | 2026年8月31日 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験(仮称) | 科目B | 2026年8月31日 |
| 情報処理安全確保支援士試験 | 科目B | 2026年8月31日 |
| プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称) | 準備中 | (なし) |
基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験の項目は、このページにはありません。また、ページには、サンプル問題は「新たな出題分野、出題形式のイメージを共有するために作成、公表するものであり、実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経たものではありません」と書かれています。
今から受ける人が確かめておくことは?
ここからは、いま試験を申し込もうとしている人向けです。日付は2026年10月3日時点のもので、変わることがあります。最新は公式で確かめてください。
応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験の2026年度の日程
前期・後期の日程は、IPA の申込受付期間及び試験実施期間のページ(最終更新 2026年9月17日)に書かれています。前期は応用情報・ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・ITサービスマネージャ・情報処理安全確保支援士、後期は応用情報・プロジェクトマネージャ・データベーススペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリスト・システム監査技術者・情報処理安全確保支援士の試験区分です。応用情報と情報処理安全確保支援士は、前期・後期の両方があります。科目A群は科目A・科目A-1・科目A-2の総称、科目B群は科目B・科目B-1・科目B-2の総称です。
| 区分 | 申込み | 科目A群 | 科目B群 |
|---|---|---|---|
| 前期の応用情報技術者試験 | 2026年10月6日10時〜2026年11月7日17時 | 2026年10月28日〜2026年11月10日 | 2026年11月24日〜2026年12月6日 |
| 前期の高度試験(4つ)と情報処理安全確保支援士試験 | 2026年10月6日10時〜2026年10月24日17時 | 2026年10月17日〜2026年10月27日 | 2026年11月11日〜2026年11月23日 |
| 後期の応用情報技術者試験 | 2027年1月27日〜2027年2月16日 | 2027年2月6日〜2027年2月19日 | 2027年3月3日〜2027年3月15日 |
| 後期の高度試験(4つ)と情報処理安全確保支援士試験 | 2027年1月27日〜2027年2月27日 | 2027年2月20日〜2027年3月2日 | 2027年3月16日〜2027年3月28日 |
- 申込みは、前期・後期それぞれ1回だけです。前期・後期それぞれで、複数の試験区分や複数回の申込みはできません。申込みの際は、科目A群と科目B群を同時に予約します。
- 受験手数料は7,500円です(情報処理技術者試験は消費税込み、情報処理安全確保支援士試験は非課税)。
- 試験当日には本人確認書類が必要です。受験票は送付されません。
- 合格発表は、前期が2027年2月頃、後期が2027年6月頃の予定です。
免除の制度はどうなる?
基本情報技術者試験には、科目Aの免除制度があります。IPA のよくある質問によると、「認定された講座を受講」→「修了試験に合格」→「当該講座の修了」を認められた後、免除有効期間の開始日から1年間、科目A試験が免除されます。2027年度の新しい制度でも、基本情報技術者試験の科目A免除制度は「変更を予定していません」と書かれています。
プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)については、現行の高度試験と同等の免除制度を設けることが検討されています。経過措置(新しい制度に移るあいだの特別な扱い)として、現行の高度試験または情報処理安全確保支援士試験で一部科目の免除要件を満たした場合に、一定期間、新しい試験の一部科目を免除することも検討されています。期間や対象の詳しい内容は、公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。
勉強に使う本について
IPA は、よくある質問で「試験実施機関として、試験に関する講習、教材の販売・推奨等は一切行っておりません」と答えています。つまり、IPA は教材の販売や推奨をしていません。
このブログでも、別の記事で基本情報技術者試験向けの本を紹介しています。プログラミング完全入門書!ITエンジニアへおすすめ本ベスト5で紹介している本は令和05年版です。【プログラミング完全入門】必ず使う最低限必要なツール紹介!の「読んでおきたい書籍」にも、基本情報技術者試験向けの本が挙がっています。どちらの記事の本も、2027年度の見直し案に合うかどうかは、この記事では確かめていません。
未経験から就職を考えている人は
試験とは別に、未経験からエンジニアへの就職の進め方は、【就活】中途での未経験エンジニア転職方法!成功には情報把握にまとめています。
確かめる公式ページ
- 令和8年度前期試験について(受験申込み)(応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験の前期。最終更新 2026年10月1日)
- 申込受付期間及び試験実施期間について(前期・後期。最終更新 2026年9月17日)
- 情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験の申込み(最終更新 2026年10月1日)
- ITパスポート試験の専用サイト
- CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について(休止のお知らせ。最終更新 2026年8月3日)
- 試験制度の見直しについて(新しいシラバス案・サンプル問題への入口)
- 試験に関するよくある質問(最終更新 2026年9月2日)
よくある質問
なぜ見直すの?
経済産業省の資料には、AI などのデジタル技術が急速に進化していて、必要なスキルの移り変わりが激しくなってきていること、AI の登場で、その活用の前提となるデータの重要性が高まってきていることが書かれています。そのうえで、試験区分を次のように見直すとしています。
これまでの分業を前提とした開発体制に必要な特定の人材像を目指す試験区分体系から、「土台」としての幅広いスキルを身につけることでAIも活用して新たな価値創造を行う人の目標となる試験区分体系に見直します。
見直しのもとになったのは、2025年5月に公表された「Society 5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会 報告書」です。
いま持っている合格(資格)はどうなるの?
IPA のよくある質問に、「過去の試験制度時に合格しているのですが、現試験制度上ではどのような扱いになりますか?」という質問があります。答えの要点は次のとおりです。
- 情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験は、「知識・技能」が「受験時において、一定以上の水準であること」を認定している試験です。
- このため、過去の試験制度時における試験合格が新しい試験に移行することはありません。自動的に「旧試験区分合格=新試験区分合格」とはなりません。
- また、試験合格の有効期限もなく、過去の試験合格が無効となることもありません。
これは、過去の試験制度での合格についての一般的な答えです。2027年度の見直しを名指しした記載は無く、いまの応用情報技術者試験や高度試験の合格が新しいプロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の合格として扱われるかどうかは、公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。
関係する公式の記述は、ほかに2つあります。
- IPA は、スキルや合格の情報をためる仕組み(プラットフォーム)の構築を進めていて(情報基盤は「検討しています」の段階)、「2027年度から始まる新試験はもちろんのこと、2026年度に実施する現行試験や過去の合格情報も登録し、活用することが可能となります」と書いています。
- 経済産業大臣が発行する合格証書は再発行できません。IPA による合格証明書(有料)であれば発行できます。
新しい制度を待つべき?2026年度に受けても意味はある?
どちらがよいという助言は、公式の資料には書かれていません。判断の材料になる、公式に書かれていることを並べます(2026年10月3日時点)。
- いまの試験制度は、2026年度の試験実施をもって終了する予定です。
- IPA は「2026年度の試験も含め、今後も積極的に受験いただくことを期待しております」と書いています。2026年度に実施する現行試験や過去の合格情報も、プラットフォームに登録し、活用することが「可能となります」と書いています(IPA が構築を進めている仕組みです)。
- 基本情報・ITパスポート・情報セキュリティマネジメントの CBT は、2026年12月28日以降に休止する予定です。新しく申し込むと選べる試験日(予定)は2026年12月27日までで、2027年1月以降のことは公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。
- 応用情報技術者試験と情報処理安全確保支援士試験は、2026年度の前期(申込みは2026年10月6日から)と後期(申込みは2027年1月27日から)の両方で実施されます。高度試験は、試験区分ごとに前期か後期のどちらか一方です(上の日程の節)。
- 2027年度からの新しい試験のうち、データマネジメント試験とプロフェッショナルデジタルスキル試験は「実施時期・期間の詳細は検討中」です。受験手数料や合格基準は、公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。
受けたい試験の最新の案内を、公式のページで確かめてから決めてください。
新しい試験は難しくなるの?
難易度や合格率は、公式の資料にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。書かれているのは、次のことです。
- 経済産業省の資料では、プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の1つの試験に合格することは、応用情報技術者試験の合格と同等と位置づけられます。
- 情報処理安全確保支援士試験は、「レベル感に変更はありません」とされています。
- 基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験は、表記の変更等を行うもので、「試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません」とされています。
基本情報の表計算はなくなったの?
IPA が2022年4月25日に公開したページに、「個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語による出題に統一します」と書かれています。変更後の試験は2023年4月から開始する予定とされていました。擬似言語とは、C や Java などの個別のプログラム言語に代わって、試験の問題で使われる言語のことです。これは2027年度の見直しとは別の話です。
2027年度からの案でも、新しい基本情報技術者試験の科目Bの出題範囲に、「プログラム言語について,擬似言語を扱う。」という注記があります。
まとめ
- 2027年度からの情報処理技術者試験の見直しは、2026年10月3日時点で公式が「案」「予定」「検討」「(仮称)」と書いている段階で、「今後、変更が生じる場合があります」とされています。
- 案では、基本情報技術者試験は「継続」(一部変更)です。応用情報技術者試験は2027年度からの一覧に名前がなく、高度試験と合わせて「大括り化」して、3つのプロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)に「再編」する案です。
- いまの試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。新しい制度の開始は、2027年度春頃、または夏頃から秋頃の見込みで、遅れる可能性があります。
- 2026年度から、応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験は CBT になります。基本情報・ITパスポート・情報セキュリティマネジメントの CBT は2026年12月28日以降に休止する予定で、2027年1月以降のことは公式にはまだ書かれていません(2026年10月時点)。
- シラバス案のページの最終更新日は2026年9月30日、サンプル問題のページの最終更新日は2026年8月31日です。どちらも変わる可能性があります。
- いまの合格について、IPA のよくある質問は、一般的な答えとして、合格に有効期限はなく無効にもならないが、新しい試験の合格に自動で置き換わるわけではない、としています。ただし、2027年度の見直しを名指しした記載はありません。
- 申込みの日付や中身は、公式のページで最新を確かめてください。
参考資料
- 経済産業省 情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)について(2026年3月31日)
- IPA プレスリリース(2026年3月31日)
- IPA 試験制度の見直しの詳しいページ(公開 2026年3月31日・最終更新 2026年4月28日)
- IPA 試験制度の見直しについて
- IPA 出題範囲等の改定案 Ver.1.0(PDF)
- IPA 新試験制度のシラバス案について(公開 2026年6月30日・最終更新 2026年9月30日)
- IPA 基本情報技術者試験 シラバス案 Ver.0.1(PDF)
- IPA サンプル問題のページ(公開 2026年6月22日・最終更新 2026年8月31日)
- IPA 試験区分の一覧(最終更新 2026年7月8日)
- IPA 基本情報技術者試験のページ(最終更新 2023年7月6日)
- IPA 2026年度の CBT 方式への移行についてのページ(公開 2025年8月12日)
- IPA 2026年度の前期試験・後期試験の実施予定のページ(最終更新 2026年7月6日)
- IPA 令和8年度前期試験について(受験申込み)(最終更新 2026年10月1日)
- IPA 申込受付期間及び試験実施期間について(最終更新 2026年9月17日)
- IPA 情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験の申込み(最終更新 2026年10月1日)
- IPA CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について(最終更新 2026年8月3日)
- ITパスポート試験の専用サイト
- IPA 試験に関するよくある質問(最終更新 2026年9月2日)
- IPA 試験情報トップ
- IPA 2022年4月25日公開のページ(基本情報技術者試験などの出題範囲の変更)
- e-Gov 法令検索 財政法(第十一条)
※この記事は、公式の資料をもとに AI(Claude)で下書きし、2026年10月3日時点の公式の資料と照らして確かめてから公開しています。誤りに気づいたらお問い合わせからお知らせください。



