asdfとは
asdf
は複数の言語のバージョン管理を一元的に扱えるツールです。(nodejs,ruby,python,pnpmなど)
Node.jsを含む様々なランタイムのバージョンを管理することができます。ここでは、asdf
を使用してNode.jsのバージョンを管理する基本的な手順を説明します。
比較
Name | Support automatically |
---|---|
asdf | .tool-versions.node-version .nvmrc .ruby-version ※ Node.js以外の環境もこれだけ |
nodebrew | – |
nodenv | .node-version |
nvm | .nvmrc |
nvm-windows | – |
まずは、今利用中のツールの削除から
nvm
とasdf
は両方ともバージョン管理ツールであり、同時に使用することは技術的に可能ですが、いくつかの理由から推奨されません。特に、両方のツールが異なるバージョンのNode.jsを管理している場合、想定しない挙動やコンフリクトが発生する可能性があります。そのため、asdf
に移行することを決めた場合は、nvm
をアンインストールすることを検討すると良いでしょう。
nvmのアンインストール方法
nvm
のアンインストールは、主にnvm
がインストールされたディレクトリを削除し、シェルの設定ファイルからnvm
に関連する設定を削除することで行います。
nvm
ディレクトリの削除:nvm
は通常、ホームディレクトリ内の.nvm
ディレクトリにインストールされています。このディレクトリを削除することでnvm
自体をアンインストールできます。rm -rf ~/.nvm
- シェル設定ファイルから
nvm
の設定を削除:~/.bashrc
,~/.zshrc
,~/.profile
, または~/.bash_profile
など、使用しているシェルの設定ファイルを編集し、nvm
に関連する行を探して削除します。これらはnvm
の初期化スクリプトや環境変数の設定に関連する行です。 編集後、変更を適用するために新しいシェルセッションを開くか、設定ファイルを再読み込みします(例:source ~/.bashrc
)。
nvm
をアンインストールした後、asdf
を正しく設定し、必要に応じてNode.jsを含むさまざまな言語のバージョン管理を行うことができます。これにより、複数のプロジェクトで異なるバージョンのツールや言語を簡単に切り替えることが可能になります。
asdfのインストール
まず、asdf
自体をシステムにインストールする必要があります。多くの場合、Gitを使用してインストールしますが、環境によってはパッケージマネージャを使用することもできます。
Gitを使用したインストール例(macOS/Linux):
git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.9.0
その後、~/.bashrc
, ~/.zshrc
, ~/.config/fish/config.fish
などのシェルの設定ファイルに以下を追加します(使用しているシェルに応じて適宜選択してください):
# bashやzshの場合
. $HOME/.asdf/asdf.sh
. $HOME/.asdf/completions/asdf.bash
# fishの場合
source ~/.asdf/asdf.fish
変更を反映させるためには、新しいシェルセッションを開くか、設定ファイルを再読み込みします(例:source ~/.bashrc
)。
Gitを使用したインストール例(windows):
asdfをインストールする前に、Gitが必要です。
asdfのダウンロードとセットアップ
asdfの公式GitHubリポジトリからWindows向けのセットアップスクリプトをダウンロードします。以下のコマンドを使用して、PowerShellでスクリプトを実行します。
このコマンドは、最新のasdfセットアップスクリプトをダウンロードして実行します。
Invoke-Expression (Invoke-WebRequest https://raw.githubusercontent.com/asdf-vm/asdf/main/install.ps1 -UseBasicParsing)
環境変数の設定
ダウンロードしたasdfのインストール先のパスを環境変数PATHに追加する必要があります。これにより、コマンドプロンプトやPowerShellからasdfコマンドを直接実行できるようになります。
C:\Users\YourUsername\.asdf\bin
PowerShellを開き、以下のコマンドを実行します。
$env:PATH += ";C:\Users\YourUsername\.asdf\bin"
パスの更新の確認
asdf --version
Node.jsプラグインの追加
asdf
にNode.jsのサポートを追加するには、Node.jsのプラグインをインストールします。
asdf plugin-add nodejs
Node.jsのバージョンをインストール
利用可能なNode.jsのバージョンをリストアップします。
asdf list-all nodejs
必要なバージョンのNode.jsをインストールします(例:14.17.0をインストールする場合)。
asdf install nodejs 21.0.0
システム全体またはプロジェクトごとにNode.jsのバージョンを設定
インストールしたバージョンをグローバル(システム全体)に設定します。
asdf global nodejs 21.0.0
または、特定のプロジェクトのディレクトリで使用するバージョンを設定することもできます。
asdf local nodejs 21.0.0
これにより、そのディレクトリに.tool-versions
ファイルが作成され、指定されたバージョンのNode.jsがそのプロジェクトで使用されるようになります。
Node.jsのバージョンの切り替え
プロジェクトごとに異なるバージョンを使用している場合、asdf
は自動的に.tool-versions
ファイルに基づいて適切なバージョンに切り替えます。手動でバージョンを切り替えたい場合は、再度asdf global
またはasdf local
コマンドを使用します。
以上でasdf
を使用したNode.jsのバージョン管理の基本的な流れが完了しました!!!
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